点と点をつなげる生き方
誰もが知っているスティーブ・ジョブスが大学の卒業生に贈ったスピーチで私の心に今でも響く言葉があります。
それは「点と点を繋げる生き方をする」という事です。
ジョブスは大学を退学しています。
そして、退学するまで数ヶ月の時間、卒業するための勉強(いわゆる興味のない講義を受けること)をやめて、興味のあるカリグラフィーの講義だけを聴講したといいます。
美しい書体、配列、字間デザインにのめり込んだといいます。
のちにマッキントッシュコンピューターを作った時にそこで学んだカリグラフィーの美しい書体、文字、字間デザイン等がすごく役に立ち、今のすべてのパソコンの土台になっていると言っています。
もし、退学をせずに、興味のない講義を聴講し、カリグラフィーも学ばなかったら、今のパソコンの土台はなかった。
あの時の自分の選択は今に繋がっている。それこそが、点と点を繋げる事だ。
と言っています。
未来を見据えて点と点を繋げる事が出来なくても、過去を振り返った時に自分に起きた出来事を点と点で繋げ、意味あるものにして行くことが大事だという事です。
私にとって最悪の出来事
私は両親と妹を亡くした。
その時はなぜ自分が、こんな辛い目に会わなければいけないんだと思った。けど、今振り返って見てジョブスの言葉通りに点と点を繋げるならば、あの体験が今の私の強い心を作ったことと、そして、その強い心の作り方を、未だ人生に落胆している方達へ伝える役目があるという事に繋げることができています。
だから、もしあなたが今どんなに道から外れていようとも、今、どんなに辛くても、やがてその体験、経験は未来に大きく成長するための糧になる事を強く信じなくてはいけないのです。そうやって自分の生き方を信じることが、自分を強く突き動かす力になるのです。
今思うと、両親と妹を亡くしたのは私にとって一番衝撃的で、悲惨な出来事でしたが、逆に私の人格と心の成長を一番引き上げてくれた最強の出来事でもあったのです。私の心の深さと広さと奥行きを確実に広げてくれました。
立ち直るのに3年間、そして、本当の意味で乗り越えるのに8年掛かりました。その時に本を出版しました。2011年2月に私の想いが詰まった初めての本を出版した時がちょうど事件から8年の歳月が過ぎた頃になります。
そして、その出版後の講演等で多かった質問の中で、どのようにして立ち直ったのか?どんな考えで行動したのか?その秘訣を知りたい!っという感想が多かったので、今回は私の体験を通して、どの様な思考や、行動で生きてきたのか!をわかりやすくまとめた一冊にしました。
私があの事件に遭遇しなかったら、今とは全く別の人生を過ごしていたと思うし
今のような幸せの考え方を持つこともなかったと思います。それらは私にとってもっとも劇薬だったけれど、私の生き方を根本から変えてくれる薬でした。
出来事が人生を決めるのではなく、受け止め方が人生を大きく変える
人生、生きていれば時に奈落の底に突き落とされる時もあるでしょう。しかし、それはのちに自分を大きくしてくれる試練だと思うことが、その先の人生で迷いが出た時に、自分自身を強く突き動かす信念になるのです。
そして人は誰でも死を迎えます。人生の終着駅です。その時には悔いを残さずにそこにたどり着きたいと私は思っています。未練は誰にでもあると思います。この先100年後の未来を見て見たいとか、自分の孫がどのように成長するかとか、世界がどう変わるかとか。しかし、人生は有限であり未来を見続ける事は出来ません。しかし、自分が生きている間に悔いなく何事かをやりきる事は出来ると思います。自分が死ぬ時に、あー自分の人生やりきった!っと、悔いなく与えられた人生を全うして、天へ帰りたいものです。
たまに聞かれます。もう、つらい思いはありませんか?とか、もう乗り切ったね!とか言われることがありますが、正直、今でも辛いことが私の脳裏に蘇ってくる時もあります。ドラマや、いやなニュースを見たりしてしまうと、うっかり事件を思い出します。胸が苦しくなります。そしてこの思いは一生消えることはありません。しかしそんなときには深呼吸をして、心の乱れを取り戻します。それをするほどに自分の心の広さと奥行きと深さがまた一段と広がっていくイメージを持っています。落ち着いて深呼吸するとその不安は消え、より大きく成長を感じるからです。
私はたまたまNL Pに出会いました。そして今ではそのNL Pを使い人生を楽しく送る秘訣を伝えています。おそらく死ぬまで私はこの活動をして行くでしょう。何故ならそれが私の使命だからです。
そして、このような体験を与えてくださった
私の人生に感謝して締めくくりたいと思います。
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