いつまで生きる保証がないからこそ
私はこれまでNLP心理学やさまざまな自己啓発のメソッドを学んできました。神社でのお参りや、目に見えない神様の存在も大切にしてきました。長い時間をかけて、自分の人生において起きた大きな体験を乗り越えるために効果的だったものを見つけることができました。しかし、全てが私にとって重要な要素でした。
その中でも私が最も奮い立たされたのは、人々が亡くなった時の葬儀や死生観から得たものです。人はいつまで生きられるかという保証はありません。昨日まで元気に過ごしていた人でも、天災によって瞬く間に命を失うことがあります。突然の病に倒れる人もいますし、交通事故や事件に巻き込まれて亡くなる人もいます。一寸先は闇と言いますが、自分の命がいつ終わるのかという保証はどこにもありません。だからこそ、私は今、自分ができることを最大限にやるべきだと感じています。自分の人生を無駄にしてはいけないのです。
私の父と母は49歳と48歳で亡くなりました。妹は19歳でした。私は今年48歳です。両親たちは、すでにこの年で天国に行ってしまったのかと考える日々です。
父は亡くなって何か後悔はなかったのか?
母が亡くなる直前にやりたかったことはあったのか?
妹はどこに行ってみたかったのだろう?
そう考えると、私は残りの人生を両親と妹の分まで充実させたいという思いが湧いてきます。だから自分が思ったことややりたいことに臆せずに、積極的に行動することができていると感じています。
実は若かりし頃、私は死にかけた経験が2度ありました。一つはバイクで一般道を160キロ以上で走っている最中、タンクローリーに巻き込まれかけてガソリンスタンドに激突し大破した時です。もう一つはバイクのレース中に転倒し、後続のバイクに頭をひかれた時です。これらの出来事では、わずかな違いで致命的な事態になっていた可能性もありました。数パーセントの確率で免れたのです。それを考えると、今生きていることが奇跡だと感じるのです。だからこそ、今をしっかりと生きなければという思いが強いのです。
もちろん未来の10年後や20年後を大切に考えて生きることも重要です。しかし、それ以上に大切なのは今を生きることだと思います。今、自分ができること、やれることをしっかりと実行しているのか、もしも自分の命が半年しか残っていないとしたら、その半年間を悔いなく生きることができているのか、もしも明日で終わりだとしても、満足のいく人生だったと言えるのか。私はいつもこのように考えることで、日々を生きています。だからこそ、後悔しない人生を送ることができていると自信を持って言えるのです。
たとえ自分の行動が間違っていたとしても、それは自分が経験すべきことだと思っています。良いことも悪いことも、すべて自分が体験し、自分の人生を全うするために日々を生きているのです。
そして、自分の人生を全うするために、NLPの中には非常に効果的な考え方があります。
その中でも役に立ったタイムラインというものをあなたに紹介します。
将来の不安や絶望を輝く未来へと変えるタイムライン
私にとってタイムラインとは、将来の不安や絶望を輝く未来へと変える最もパワフルで効果的なツールです。イメージしやすく例えるならば、自分を幸せへと導く強力な磁石を身に着けるようなものです。
私がタイムラインを使った時の役割を思い返してみると、家族を亡くした私は自信を失い、将来の希望や目標を見失い、絶望の淵に追いやられていました。5年後、10年後、50歳、60歳になった自分がどんな辛い人生を送っているのだろうかとネガティブな考えが頭をよぎりました。普通なら絶望の淵にいるときには、楽しい未来を考えることはできません。
しかし、事件から数年ほど経ったある時、私はNLPのタイムラインを使って未来の自分がどのような状況にいるのかを想像してみることにしました。すると、思いもよらぬ幸せな人生を垣間見ることができたのです。私の理想とする人生が実現し、仕事が繁盛し、地域社会で必要とされ、信頼され、自分の好きなことに取り組み、自由に生きている姿が目に浮かびました。
その瞬間、私は確信を持って、10年後に自分がこんなにも幸せに過ごしているのだと感じました。自由で楽しい人生を全うしている自分自身を見ることができたのです。その素晴らしい未来が私にとっての強力な磁石となり、嫌なことや辛いことがあっても、いつも理想の世界へと引っ張ってくれるのを感じています。
だからこそ、私は常に10年後の素晴らしい人生をイメージし、それを心の支えにしています。その未来が私を前進させ、理想の世界へと導いてくれるのです。
誰でもこのタイムラインを使えるのか?
誰でもこのタイムラインを利用できます。実際に、ほとんどの人が無意識のうちにタイムラインを使っています。幸せで成功している人たちは、タイムラインの使い方が非常に上手だと言えます。ただし、多くの人が間違ったタイムラインの使い方をしているのも事実です。
例えば、大学を卒業するまであと1年だけど就職先が見つからなかったらどうしよう、就職した会社が倒産したらどうしよう、リストラされたらどうしよう、結婚できなかったらどうしよう、老後が心配で仕方がない…。自分の将来をマイナスの視点で考えてしまう人が多いのです。そうすると、マイナスの未来を考えるほどに士気が削がれ、モチベーションも低下してしまいます。
このように、自分の将来をマイナスの視点で考え、ネガティブな未来をイメージしてしまうタイムラインの使い方は避けるべきです。代わりに、自分が望む素晴らしい人生を生きているタイムラインを使いましょう。そうすれば、今が辛くても苦しくても、将来は必ず自分が望む人生を実現できると信じることができます。ただ思うだけでなく、強く信じることができれば、それが自分を素晴らしい未来へと引っ張ってくれる、非常に強力な磁石となるのです。
現状が苦しくてもタイムラインは効果的ですか?
現在の状況がつらく、苦しいと感じている時でも、自分が取り組んでいることが必ず成果を生むと信じていれば、とても頑張れると思います。実際にはすべてが100%うまくいくわけではありませんが、もし実現する可能性があるなら、それを信じることでモチベーションが高まり、力強く頑張ることができるでしょう。
私自身も過去に深い谷底に落ち込み、困難な状況に陥りましたが、いつも素晴らしいタイムラインを思い描くことで、つらい状況から這い上がることができました。それはタイムラインの使い方をマスターできたからです。
正しくタイムラインの使い方を習得すれば、自分の現在の状況に関わらず、モチベーションを高く保ち、望む未来に向かって進むことができると思います。
タイムラインが広く普及すれば、世界はどのように変わるか
現在、日本では年間の自殺者数が30,000人を超えています。これは年間の交通事故死者数の6倍に相当します。さらに、自殺未遂を含めるとその数はさらに増えるでしょう。なぜ人々が自らの命を絶ってしまうのか。それは、自分の将来に希望や価値を見出せないからかもしれません。しかし、もし自分の未来が本当に素晴らしいものであり、自分自身の人生に価値を見出せるならば、自殺することは考えられないのではないでしょうか。
もし正しいタイムラインの使い方が多くの人に広まれば、自殺者数や他の不幸な事件の数が減少する可能性があると私は確信しています。タイムラインを正しく活用することで、人々が自分自身の素晴らしい未来を信じることができるようになり、希望を持ち続けることができるのです。その結果、より多くの人々が幸せで充実した人生を送ることができるのではないでしょうか。
タイムラインの普及によって、人々の意識が変わり、自己啓発や心理学のツールとして広く受け入れられるようになることで、社会全体の幸福度が向上することが期待できます。そして、個人レベルから始まるポジティブな変化が社会全体に波及し、より良い未来を築くための一助となるのです。
タイムラインを使った未来の視覚化と希望への変換
タイムラインとは、頭の中で過去、現在、未来の時間軸を一本の線で結び、それを観察するツールです。このタイムラインにはさまざまな使い方があります。例えば、自分がどのような未来を望んでいるのかをイメージするために使ったり、過去のトラウマを改善するために過去の時間軸を辿る場合などがあります。
私自身、自分の将来について不安を抱えていたため、タイムラインを使って自分の未来を視覚化しました。すると、予想もしなかった素晴らしい未来の姿を見ることができたのです。その結果、未来に対する不安が楽しみや希望に変わったのです。
もしまだ起きていない未来に対して不安を感じているのであれば、その未来を希望やワクワク感に変えてみませんか? タイムラインを使って自分の未来を垣間見てみましょう。そこにはあなたが望むような素晴らしい未来が待っているかもしれません。
タイムラインのやり方
10年後の未来をイメージするために、まず自分が理想とする姿を想像します。現実の制約は一旦置いておき、10年後になっていたい理想の未来を楽しみながら思い描いてみましょう。
- まず、理想の世界である10年後の用紙の位置に移動し、その理想の未来を感じてみましょう。そこでは、どんな光景が広がっているのか? どんな声が聞こえてくるのか? どんな場所に住んでいるのか? 近くにはどんな仲間がいるのか? どんな感情を抱いているのか? その世界に思いを馳せてみてください。
- 10年後のポジションから現在を振り返り、そこに到達するためには5年後にどのような状況にいたいかを想像してみましょう。何を達成し、どんな仲間と共にいて、どんなスキルを身につけているのかを思い描いてください。
- 同様に、3年後や1年後のポジションにも移動し、その時に必要な状況をイメージしてみてください。必要ならば、紙に書き留めておくと良いでしょう。そうすることで、10年後の理想の姿に向かって進むために必要な準備や行動の道筋が見えてきます。
- 最後に、その未来に向かいたいのか、向かいたくないのかを考え、本当に進みたい場合は、理想の未来に向かって進んでみましょう。自分が10年後にどのような姿になっていたいのか不安であれば、まずは理想とする姿を明確にすることが重要です。そうすることで、不安がワクワクや希望に変わっていきます。