私自身が体験し、実感した「人生を楽しく充実させるための考え方」をお伝えしていきたいと思います。
①私たちには乗り越えるべき壁が必ずあると知ること
乗り越える方法は人それぞれです。
誰かにとってはすぐに乗り越えられるかもしれませんし、ゆっくりと時間をかけて何年もかかることもあります。また、一生をかけてその壁を乗り越えなければならない人もいるかもしれません。人生は自分自身が選ぶものであり、私は与えられたこの人生を充実させながら楽しみたいと日々思っています。どんな困難が待ち受けていても、その道を攻略するために様々な手段を駆使し、前に進むためにまずは乗り越えることが必要です。そして、それが充実感をもたらすと私は信じています。
また、他人に頼るのではなく、自分の力で生きることも大切です。自分自身の力で前に進み、乗り越える決意を持つことが重要です。この決意こそが逆境を乗り越える秘訣だと私は考えています。
時には休むことも必要です。そこで立ち止まり、これまでの自分を振り返り、将来どのように生きていくかを考える良い機会になるでしょう。そして、自分自身の乗り越え方を見つけるためには、自信を持つことが必要です。
②自分に自信を持つこと
自信がないと、自分自身を信じることができません。困難な状況に直面し、それを克服しようとする際に、自信がないと乗り越える力も弱まってしまいます。自分にはできない、無理だ、失敗するだろうといった考えが頭を巡ると、当然ながら壁を乗り越えることができません。逆に、いつも後ろ向きな人生を送ることになります。周りで成功している人を見ると、羨ましさが募り、自己評価が低下し、ますます後ろ向きになりがちです。
ただし、謙虚さを持つことと、自分に自信がないから前に出ないことは異なります。かつて私もそうでした。どんなことでも、何をするにしても、自信は必要です。私は人生を楽しく充実させるために、自分に自信を持つことが非常に重要だと思っています。
もし美容室に行ったら、自分のカット技術に自信のないスタイリストがいたらどうでしょうか? 信頼して髪を切ってもらうことはできないでしょう。また、自分の技術に自信のないカイロプラクターにぎっくり腰で痛い体を触ってもらいたくないですよね。運転技術に自信のないタクシーに乗りたいとは思いません。この例はすべてではありませんが、どんな場面でも自信というものは非常に重要だと私は考えています。
私も最初は自信がありませんでした。そこで自信をつけるために、たくさん勉強することにしました。その中で、自分に自信をつけるためのコツを見つけました。それは、自分で決めたことをやり抜くことです。私は自分で決めたことを徹底的に実行しました。言い訳はしませんでした。言い訳をしても、自分自身ではわかっているはずです。やるべきことをやらなかった自分に嘘をついているという自覚がありました。このような行動を続けることで、少しずつ自信がついてきました。自分はやり遂げることができるし、自分にできるという自信が芽生えてきたのです。この継続的な行動こそが、自分自身に自信をつけるための確かな方法であると私は信じています。それほど大それたことではありません。日常の当たり前のことを当たり前にやるのです。自分のスキルを向上させるために、たとえば3か月間だけ朝の5時に起きて勉強する、体を強くするために3か月間だけ筋トレする、心を整えるために3か月間だけ神社で参拝してから仕事に行くなど、自分が可能だと思えるチャレンジを期間限定で実践してみるのです。
もちろん、私も最初からこれらのことができたわけではありません。最初は決めたことを三日坊主で終わらせることもありました。なぜできないのだろうか、根性がないのか、気合が足りないのか、自分を責める日々もありました。しかし、三日坊主で終わっても、また次からやり直せばいいのです。今までの失敗は、新たなチャレンジの一部であり、準備運動として捉えるようにしました。大切なのはあきらめないことです。転んでも立ち上がる姿勢を持ち続けるのです。転ぶことは恥ずかしいことではありません。恥ずかしいのは転んでそのまま起き上がらないことです。だから、立ち上がりましょう。
これが私が自分に自信をつけるためにたどり着いた答えです。
③目標を持つこと
目標のない人生と目標を持つ人生、どちらも素晴らしいと思います。自分自身に目標を設定せず、ただ流れに身を任せて生きることもあります。私はそんな人生を送る人々を知っています。しかし、私自身は目標に救われました。目標を設定したことで、その目標に向かう強いモチベーションが湧いたのです。自分がなりたい姿、達成したいことを明確にすることで、どのように考えて、どのような行動を取ればいいのかを考えることができ、小さなことにくよくよせずに前向きに進むことができました。
目標は私にとって救いのロープでした。かつて、私は苦境に立たされ、深い穴に落ちてしまいました。その穴の中で身動きが取れず、暗闇の中で何も見えずに、どのように進めばいいのかわからないという時期がありました。しかし、目標を設定すると、まるで天からロープが降ってきたように感じました。暗くて深い穴から這い上がるために必要なロープがそこにありました。そのロープの先には、自分が求める世界が広がっていたのです。たまに手を滑らせることもありましたが、しっかりとロープを握り締め、自分の目標に向かって這い上がることができました。
このロープこそが、目標設定後の道筋でした。目標を設定することで、自分が望む場所に到達するための手段を整理し、行動することで必ず近づくことができます。
目標に近づきたいという強い思いが、私をいつも引っ張ってくれました。
ただ目標を持つだけではなく、しっかりと行動することが大切です。目標を持っても、ロープが降ってきても、よじ登らなければ上に上がることはできません。同じように目標設定して、目標達成のためのプロセスを考えても、そのプロセスを実行しなければ目標を達成することはできません。ここで重要なのは、すぐに行動に移すことです。
トライ&エラーが大切です。道を間違えることも、失敗することもあります。しかし、修正しながら前に進みましょう。この行動するプロセスが、私を目標達成へと導いてくれたのです。
目標を持つことは、私にとって人生を楽しく充実させるために非常に重要な考えです。
私はいつも「人生は100年」と思っています。たった100年しか生きることができません。そして、今年で私は48歳になりました。人間が平均して生きられるであろう100歳まで、あと52年しか残されていません。この52年をどのように過ごすか、どのように充実した人生にしていくか。私は自分自身のストーリーを脚本し、演出していくことに喜びを感じています。
最後にあなたへのメッセージ
自分の人生を尊いものにするために
私はこれまで逆境を乗り越えるためにNLP心理学を学び、自分が叶えたいことを実現してきました。そして今、振り返ってみると、迷いや困難に直面している人々に私なりのアドバイスを届けることができています。その中で、私自身が生きている意義を見出せたことに、喜びと感謝の気持ちが溢れています。
2015年6月10日、13回忌法要の年には、私が体験したこと(家族の喪失)を元に、全国で講演活動を行ってきました。自身の体験と立ち直りの過程を、多くの人々にお話しすることで、ある意味自分自身の整理をしました。
「人はどんな状況からでも、自分の心と考え方を変えることで、自分の人生を変えることができるのです」
「自分自身が納得できるように、自分の人生を生きることが大切です」
この2つのメッセージが、私が伝えたい強い思いです。
そして、このメッセージが必要としている方々に届けること。それを通じて、私自身、両親、妹が社会で必要とされていることを実感しています。今後の人生においても、どんな困難が待ち受けていても、私は自らの経験を尊いものに変え、素晴らしい人生を築いていくことができると強く信じています。