傷ついた心が癒され、成長するまでの物語

許しではなく赦すこと

私はこれまで、たくさんの人々から「なぜ加害者を赦せたのか?」という質問を受けることがありました。

私は、父たちの出来事を社会に還元し、伝える役割を果たすことで、自己成長を遂げなければならないとNLPを通して感じることができました。そして、多くのことを学びました。影響力のある人々に会いに行く機会も得ました。

そこで私は考えました。自分自身が成長するためには、何が必要なのでしょうか?

その瞬間、私は気づきました。私が多くの人々にこの経験を伝え、愛と勇気、希望を伝えるメッセンジャーとして存在するためには、自分自身の器をさらに大きく成長させることが必要なのかもしれない、と。

最初はそれは不可能だと思いましたが、しかし、自分が加害者を許す先にいる自分はどのような人物になるのだろう、と考えたのです。すると、私はとても成長し、優しく、恐れを抱かず、勇気と自信に満ち溢れた自分を想像することができました。もし実現できるのであれば、そんな自分になりたいと思ってしまいました。そして、そのためには赦すしかない、と感じたのです。

私は、その先の自分になるために、加害者を赦す決断をしました。
そして、心の枷が取り払われ、本当の自由を手に入れることができました。

人生は一度きりです。後悔せずに、喜びを感じながら、ますます成長し、自己表現し、充実した人生を歩みたいと思います。

私は未来の理想の自分にいつも憧れています。

 

自分自身という器

人はそれぞれ異なる顔の形や靴のサイズ、そして生き方を持っています。そして、私たちは必ず自分を収めるための器を持っているのです。この器にも、大小さまざまな形や大きさがあります。

私は、私たちは神様からこの器を授かったと考えています。そして、その器をどのように使うかは自由に決めることができると信じています。何も入れずに使うこともできますし、様々なものを詰め込んで器を広げることもできるのです。

人生の終わりに近づいた時、私はからっぽの器よりも、様々なものが詰まり、汚れ、傷つき、幸せや悲しみ、苦しみや楽しみがたくさん詰まっている自分の器を見たいと思います。

人生は七転び八起きのようなもので、何度も転んでも、それだけ多くの経験を積み上げることができます。しかし、7回転んで立ち上がらないような生き方は避けたいと思います。

そして、私には転んだ後に立ち上がらなければならない理由があります。それは、今は霧の向こうの世界にいる父と母、そして妹の3人分の人生を背負っているからです。私の人生は一人ではないのです。苦しい時には常に彼らのことを思い出し、彼らからの力に満ちています。そのため、私は日々、自分の器を拡大していくのです。

 

自分の人生の目的を見つけた時

使命と明るい未来への道

私は小学校3年生くらいの頃から、時折考え込むことがありました。なぜ人間は生きているのか?何のためにこの世に存在しているのか?私たちには目的があるのか?そして、人間は本当に自然に生まれてきた存在なのか?心の3分の2が抜け落ちたような感覚に襲われることもありました。それは頻繁に経験していたのです。小さな頃でしたが、その感覚は恐ろしかったです。しばらくはその感覚を忘れていましたが、27歳の時に父と母、そして妹を失った時、あの感覚が再び蘇りました。その時私は思ったのです。もしかしたら、私にはこうなる宿命があったのかもしれないと。子供の頃に感じていたものを、父と母、妹を失うことで再び感じているのです。

そして、私は何度も死にかけた経験をしてきました。

小学2年の時、ジャングルジムのてっぺんから頭から地面に叩きつけられ、救急車で運ばれました。数針縫う大けがをしました。もし当たりどころが悪かったら死んでいたでしょう。

学生時代、バイクで転倒しガソリンスタンドに突っ込み、再び救急車が呼ばれました。一歩間違えれば大火災になるところでした。

先輩を馬鹿にして、集団でリンチを受けたこともありました。顔が腫れ上がりましたが、生きてきて良かったと思います。

バイクのレース場で転倒し、後ろから来たバイクに頭を引かれました。もし首を引かれたら死んでいたかもしれません。

これらの出来事を振り返ると、私は何度も危ない目に遭いました。多くの苦しみや悲しみを経験してきました。しかし、私はまだ生きています。いや、生かされているのかもしれません。それは私が果たさなければならない使命があるからだと感じています。

私の使命は世界を明るく照らすことです。私がいる場所や立場で、常に最善を尽くし周囲を照らすこと。そして、周囲も明るくなり、地域や社会、そして日本、世界、地球全体が明るくなることです。私は今、できる限りのことを行うことができると感じています。

それが私が歩むべき道であり、今私はそれをしっかりと理解しています。

 

迷いながらも進む勇気

人生の学びと成長の旅

私は人生が迷いの連続であると感じています。時には自分が信じていたものが崩れ去ることもあります。自分が選んだ道に迷いが生じることもあります。しかし、そんな時こそ自分自身を信じて歩み続けることが重要だと思うのです。

他人の人生を歩むのではなく、迷いながらでも、間違いながらでも、自分自身の人生を進んでいくこと。その中には失敗というものは存在しません。あるのは学びだけです。そして、自分が歩んできた道を正解として納得できる人生を歩みたいのです。

正解とは、自分自身が納得することです。いろいろな困難や試練があったけれど、それが私の成長や器の拡大に繋がり、素晴らしい人生を送ることができたと納得することが重要だと思います。

 

使命に生きる

人は使命を知って生きる人と、知らないで生きる人がいる。

使命を見つけるために様々な逆境に出会わなければならない。幸せよりも逆境から学ぶことの方が多いからだ。

そして、その使命を知る事が出来たならば、あなたが出会って来た大小様々な逆境は、決して徒労なことではない。その逆境はあなたを根本から変えてしまうことさえある。

逆境だけがそうした強力な力を持っている。

私たちは日々のニュースで沢山の悲痛な叫びを見聞きしている。しかし、知る事と、体験する事とは全く違う。例えば、知る事とは湖があると知り、体験するとは、湖の広さや深さを知り、何が住んで、どんな温度なのかを感じ取る事ができること。

労苦を身をもって感じたものだけがそこに潜んでいる本当の幸せや喜びを見出す事ができるということです。

逆境と本当の意味で関わり、交わる事ができればどんなに辛い出来事だって、そこから意味を見出し、使命を見つけることができるかもしれない。私の場合はそうだった。

 

喜びを見つける人生

成長とスパイスに満ちた旅

私はこの経験を通じて、なぜ人は生まれるのか、人生の目的や目標は何か、生きる意味はあるのか、一体人生とは何なのかとずっと考えてきました。

そこで気づいたことは、私たちはこの地球に生まれてきたことで、たくさんの学びを得るために存在しているのだと思うようになりました。人生には「うらみ、つらみ、ねたみ、そねみ、いやみ、ひがみ、やっかみ」というスパイスがあると言われます。これらは成長に欠かせない要素です。学びのない人生はつまらないものであり、七味唐辛子がそばに振りかけられることで、そばの味が一層引き立つように、人生も嫌な出来事や辛い経験はスパイスのようなもので、人生を豊かにしてくれるものなのです。

人生の終わりに、過去の辛い出来事や困難な経験を振り返りながら、それらを乗り越えて生きてきた人生には、深みや奥行き、充実感があり、素晴らしい人生だったと感じることができるのです。

だからこそ、私はすべての出来事を肯定的に受け止め、楽しむことを決めています。あなたが今直面している課題も、あなたを成長させ、人生を豊かにするためのスパイスかもしれません。これからの人生では、どんな課題が待ち受けているか分からないかもしれませんが、それをどのように捉えるかによって、人生の質や充実感も変わってくるのです。

人生の辛い出来事は、人生を豊かにするスパイス――刺激です。刺激があるからこそ成長し、変化し、喜びを感じることができるのです。人生をこのスパイスから感じ取ってみてはいかがでしょうか?これから何が待ち受けているか分からない。どんな出来事が起きるかも分からない。でも、いつでもどんな時でもこのスパイスを大切にし続けたいと思います。

 

存在意義を見出す

自分の人生の使命と成し遂げたいこと

最後に、あなたは自分が死ぬまでにこの世に何を残していきたいのか考えてみましょう。
後世に何を伝え、どのように心に残りたいのか。

これらのことを逆算すると、現在自分がしていることや、これから取り組むべきことが明確になってきます。

運命と宿命というものが存在すると聞いたことがあります。宿命は生まれた年月日や性別、親や時代によって与えられたもので、変えることはできません。しかし、運命は自分自身で運ぶ命と言われます。つまり、自分自身が自分の人生を運ぶのです。この運命は自分で変えることが可能なのです。肯定的な解釈のもと、自分自身で運命を切り拓くことができるのです。

そして、自分の職業や使命、天命を通じて、自分自身が関わる人々と共に社会にどのように還元していくのかを考えることで、自分の存在意義が明確になると思います。

以下の問いに向き合ってみましょう:
・5年後、10年後にどのような人になりたいですか?
・残りの人生で何を成し遂げたいですか?
・手に入れたいものや追求したい生き方は何ですか?

他の人に邪魔されず、ゆっくりと時間をかけて思い浮かべたことを紙に書いてみましょう。頭の中でイメージしているだけでは、タバコの煙が消えるように思いもすぐに消えてしまいます。紙に書くことで、あなたの存在意義が見えてくるのです。

私自身は、父と母、そして妹を失ったことで初めて、本当の自分が生かされていると感じています。自分が存在している理由がわかったような気がします。

あなたは自分の人生で何を残していきたいですか?何を成し遂げたいですか?

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ABOUTこの記事をかいた人

伊藤勇

株式会社 みつば 代表取締役 ・心を整える専門家 / 整心師 ・魔法の故人会話術専門家 ・米国認定NLPトレーナー 2002年、カイロプラクティック院を開院。その後、心理学、自己啓発、コーチング、スピリチュアルと様々な学びを取り入れる。患者様の心と体を「マイナスの状態」から「プラスの可能性」へと、導くことを使命としている。