自分にとって不必要なビリーフ(信念)の書き換え
自分にとって必要のないビリーフ(信念)は捨ててみよう。
ビリーフとはあなたを支える強い思い込みや自分が真実だと思っている想いです。
この強い想い込みが実はあなたの人生の判断を左右し
その先の考えと行動にまで影響を与えてしまっているのです。
強い想い込みは出来事の意味を変えてしまうことさえできるのです。
信念とは人が言う、今の心と書きます。
自分自身が自分との対話の中で「私は○○な人間だ」と思ったり、
身内や他人から「あなたって○○な人だね」っといわれ続けると、
その人は○○な人間にふさわしい行動をしてしまうのです。
まさに信念の鎧を身にまとっている状況です。
そして、自分でその行動に納得し自分でその○○な現実を
作ってしまう仕組みがここにあります。
この信念とは自然な流れで形成されてしまうものなので
自分では気づきにくいものなのです。
実はこれが厄介なんですね。
水の中の魚が水を理解するのが難しいように、
なぜなら当たり前にあるからです。
または、あたりまえに酸素があるからその重要性にも気づかないかもしれません。
でも、酸素が薄くなったら、酸素の重要性に気づきます。
このように信念に気づくことが難しいものなのです。
故に自分がとらわれていることに気づくことができないのです。
その人が考える人生を生きるように調整されてしまうものなのです。
これは自分の正しさを立証するための無意識の行いだったのです。
なので、その鎧を脱ぐと楽になる人もいるし、
逆に重い信念の鎧を脱ぐのを拒む人もいます。
フィルターを通して世界を見ている
また、わかりやすく言うと信念とは
色メガネのようなフィルターでもあるのです。
赤色のメガネをかければ世界は赤色に見えてしまうもの、
青色のメガネをかけて世界を見れば青色に見えてしまう。
その中のレンズの色が何色かによって、
世界をその色を通してみてしまうということです。
(自分なりに脚色してしまうということです)このようにして人は、
自分の世界を創り上げているのです。
自分の描いた人生を自分で創り上げてしまうという秘密がここにあります。
これは紛れもない事実です。
この出来事をマイナスに捉えると、
・最悪の人生を経験してしまった。
・父と母と妹も何のために生きていたかわからない。
・両親と妹は無駄な人生だった。
・人が怖く、人と普通に話すことができなくなった。
・人の目を見て話すことさえできなくなってしまった。
・電車に乗って後ろに人がいるのも怖いし、夜電気を消して寝ようとすると怖い声が聞こえてきて寝不足で、目の下にクマができて朝もだるく毎日が地獄のようなどん底の生活を送らなければいけなくなってしまった。
かつて、このような思いで生活していたことが少なくともありました。
この思い込みを持ち続けると、
この先の人生ではどのようなことおきるでしょうか?
また、どのような人生になるでしょうか?
文字通り、最悪な人生は免れませんよんね。
しかしこの思い込み、ビリーフ(信念)の書き換えを行った結果、
僕の強い思い込みが、最悪な出来事の意味を
以下のように変えることができました。
・父と母と妹は亡くなってしまったけれども、この社会において幸せに充実して楽しく生きていくために必要な大切な気づきを教えてくれた。
・文字通り最悪の人生を経験することになってしまったが、そのおかげで強い心としなやかな対応能力を得ることができた。
・人間的な器が広がった
・父と母と妹は、人々が充実して幸せに生きていくことを教えるためにこの地球に生まれてきた立派な使命を持った勇敢な人間だった。
・人の目を見て話すことができなくなり、人の言葉を信用できなくなり、人と心から笑うことができなくなってしまったおかげで、僕は人間の心理を深く学ぶ努力をするためにNLP心理学を学ぶ良いきっかけになった。
・夜電気を消して寝ることができなくなったおかげで、たくさんの本を読んでたくさんの知識を学ぶことができるようになった。
・地獄のようなどん底の生活を送ることによって、僕は幸せに充実して過ごせる生き方がどれだけありがたいのかに気づくことができた。このような経験をしなければ幸せに生きる考え方を学ぶこともなかったし、そのように幸せについて考えるキッカケすらなかったと思う。
・僕は自分の人生を、精一杯生きることができて本当に幸せだし、感謝しています。
このように最悪のビリーフが、僕を成長させてくれる
最高のビリーフに書き換えることができたおかげで、
今最高に充実して幸せな人生を送ることができています。
このように人はどんな思い込みを持っているかで、
その先の人生も変わってしまうのです。
そしてこのビリーフとは知らない間に形成されてしまうものであるが故に、
意識的にビリーフ(マイナスのビリーフ)に気づくことが重要なのです。
そのビリーフを書き換えることができれば、
あなたはどのように自分を成長させることができますか?
自分のビリーフをまずは言語化してみなければ
この事実に気づく事はできないのです。
だから自分のビリーフ(マイナスの信念)はどんなものがあるか
言語化して視覚化して書き出してみましょう。
そしてそのビリーフを自分の成長の糧にするために肯定的な信念に書き換えてみましょう。
マイナスのビリーフ→肯定的なビリーフ
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ビリーフの書き換えが簡単にできないこともある
しかし、「そう簡単にビリーフの書き換えなんてできないよ!」
という声が聞こえてきそうですね。
確かに、世の中にはこちら側が悪くないのに
大変な目に合われてしまう人も沢山います。
例えば100%相手が悪い交通事故とか、
事件とか、飛行機の墜落事故であったり、
無差別殺人であったり、学校や、会社のいじめやパワハラでダメージを負い、
できてしまったビリーフ等・・・、
挙げればきりがないくらい理不尽なことは尽きませんよね。
最近のニュース番組等を見ていつも思います。
なぜこんな悲惨な事件があるのか?
なんでこんな目に合わなくちゃいけないのか?
なぜ自分なのか・・・?
そんな時にはビリーフの書き換えなんてすぐにできるわけがありません。
そしてできなくていいのです。
ビリーフの書き換えができるまでには時間を要するのです。
時間薬という言葉があるように、
そのことを見つめることができるようになるまでには、
その出来事の大きさにもよりますが、
必ずタイムラグが必要なのです。
向きあう
そして、ある一定の時間がたった時に
ビリーフの書き換えでその物事について深く考察してみるのです。
僕もそうでした。
時間という処方箋がたくさん必要でした。
そして、たくさん泣いて、凹んで、落ち込んで、憎しみを募らせ、
怒り、自分の中に閉じ込めていた感情を全部表に出すことにより、
自分の出来事にちゃんと向き合おうと思うことができたのです。
大切なことは時間を要するということと、
自分の感情に蓋をしないということです。
そしてあるタイミングが来たら、次の2つのアプローチでこう考えてみるのです。
「なぜ僕に、このタイミングでこの出来事が降りかかったのか?」
「ここから何を学び、どれくらい成長できるのか?」
この2つの問いに真剣に向き合った時に、
どんな理不尽な出来事にもあなたは自分で自分を
成長させてくれるビリーフの書き換えができるようになるのです。
すぐに答えは出ないかもしれません。
理不尽であればあるほどに答えなんかすぐに出るわけないからです。
しかし、あなたの中には自分を成長させてくれるもう一人の自分が存在しているのです。
幸せになりたい、幸せに過ごしたい、豊かな人生を送りたい・・・
と願うもう一人の自分があなたの心の中にも必ず存在しているものなのです。
そんな自分を引き上げ、成長させてくれるもう一人の自分があなたを
成長させてくれる考え(ビリーフの書き換え)を必ず導き出してくれるのです。
そしてそれはあなたの人生で起こる、あなたにしか解けない、あなただけの問題集でもあるのです。
生きていれば、あなたの人生に降りかかる良い出来事も、
悪い出来事もたくさんあります。
それをどう意味づけして、解釈するかは、他人が決めることではありません。
あなたが決められるのです。
あなたにしか決める権利はありません。
例えそれが悲惨な出来事であったとしても、
その出来事をあなたの成長の栄養、糧にすることができるのです。
今までのマイナスのエネルギーが一気にプラスに転換するのです。
変化は一瞬にして起きるのです。
たとえあなたが人生に絶望しても、人生はあなたに絶望はしないのです。
泣いて、迷って、どん底に落ちて、そして一瞬のひらめきによって
自分に降りかかった出来事をプラスに転換することができるのです。
人間の底力というものは本当に偉大です。
あなたは出会った人から、
または、ある出来事から、
何を学ぼうとしているのでしょうか?
あなたの身に降りかかった事から何を学ぼうとしているのでしょうか?
「あなたが成長するための試練」や、
「課題」だとしたら、どう受け止めますか?(どう解釈しますか?)
自分と深く向き合って考えてみてはいかがでしょうか?
本日はビリーフチェンジについてお伝えいたします。
あなたは自分のことをどう思っていますか?
自分の信念や、価値観をどのようにとらえていますか?
たとえ挫折したとしても、その出来事をどのように捉えなおすかによって、その先の人生もがらりと変わってしまうんですよ。
今日はそんなお話をさせていただきますね。